7年目の再演――少年社中リバイバルvol.2 『スロウ』 

少年社中の過去の作品を上演する2004年に立ち上げられた企画『少年社中リバイバル』。
そのVOL.2公演【スロウ】が間もなく上演される。
(2007年5月30日(水)〜6月3日(日)中野ザ・ポケット)
2007/5/20 文責・撮影・編集:鏡田伸幸

 今作【スロウ】は、少年社中が早稲田大学内で活動を行っていたときの作品で、2000年に早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエにて上演されている。実に7年の時間を経ての再演だ。

稽古場の床には、場見りがしてある。入り組んだ舞台装置になるような感じだ。


シーン稽古中、毛利さんの手の動きが音楽を奏でる指揮者のようだった。

「もっと声で伝えて欲しい」と毛利さんから駄目だしを受ける小垣外翔さん。

毛利さんの傍らには、栄養ドリンク剤が・・・。


 7年ぶりの再演に作・演出の毛利亘宏さんは、こう語った。

毛利
 この【スロウ】という作品は、個人的にも思い入れの強い作品で、刺激的な雰囲気を持っています。今回、7年振りの上演で、初演を振り返って、あの頃は若かったなー(笑)。今回の再演に関しては、リベンジという気持ちはあります。この7年の間で培った実力を試したいと思っております。

 初演から7年という時間――少年社中は早稲田の杜から巣立ち、青山円形劇場やシアタートラムで上演を行うなど活動の幅を広げていった。また、毛利さん自身も【30-DELUX】等、他劇団の演出を担当するなどして、その力を高めていった。
 「培った実力を試したい」と語る毛利さんの言葉は、7年間の密度の濃い活動が裏付けるようにとても力強い。


 今作【スロウ】は、7年振りの再演であると共に、Suspectバージョン、Drunkバージョンに分かれた完全ダブルキャスト上演となっている。
 取材時はSuspectバージョンの稽古日であったが、一日毎に別バージョンの稽古を行っているとの事だ。
 両バージョンの演出を行う毛利さんの仕事はとても重労働のことだと思うが、そんなことはお構いなしに毛利さんは「両バージョン、それぞれの持っている(個人の)キャラクターで、まったく違った雰囲気を持った作品になっています。そこが面白い。」と、語ってくれた。充実している稽古内容が伺える。

 本格ミステリー作品【スロウ】――

毛利
単純なミステリーでなく、弱い人間たちのがんばって生きている様を描いた作品です。破滅的であるが、観終わった後元気が出る作品です。
 
 実力を備えてのリベンジ――今、ゴングが鳴る!!


Drunkバージョンの杉山未央さんが、Suspectバージョンの小垣外翔さんの演技をじっと見る。二人は別バージョンの同キャスト。

【InnocentSphere】の八敷勝さん。鋭い目つきが印象的だ。

屈託のない笑みを浮かべる毛利さん。時に笑いの起こる稽古場は、とてもメリハリがあった。
少年社中リバイバルvol.2 [スロウ]
2007.5.30[wed]-6.3[sun]
※タイムテーブル
30 19:30開演(Sバージョン)
31 19:30開演(Dバージョン)
6/1 19:30開演(Sバージョン)
6/2 14:00開演(Dバージョン)、19:00開演(Sバージョン)
6/3 14:00開演(Dバージョン)

中野ザ・ポケット

場所はとある島のアルコール依存症患者専用の治療院。
そこで奇妙な事件がおきた。

始まりは人気作家、折原文博の死。
彼は自室にダイイングメッセージを残していた。
それはこの病院の患者と医師、計5名の写真に記号や番号が書かれているものであった。

彼の死に疑問を抱いた患者・山本は、
研修医と偽ってこの治療院で捜査をしている刑事・綾辻とともに
犯人探しを始めることにする。

第一に容疑がかかったのは山本の親友・桐野であった。

山本は桐野の疑いを晴らすべく捜査をすすめるが、逆に桐野の意外な過去を知ることになる。
桐野は耳の聞こえない音楽家。
彼女は音大時代の友人スミレを殺してしまったかも知れないというのだ。

耳が聞こえなくなるというストレスからアルコールに依存するようになった彼女は、
次第に誰かに殺されるという幻覚を見るようになった。

そんなことが続くようになったある日、事件は起こった。
その日の幻覚は唯一の理解者であり、良きライバルでもあるスミレであった。
朝、目が覚めて彼女の目に飛び込んできたもの、
それはバスルームの鏡に書かれた血文字

「I calld slow」
と変わり果てたスミレの姿だった。


「あなたが犯人を探そうとしなければ、
第二、第三の殺人は起こらなかったのではないか?」



孤島のアルコール依存症更正施設で起きた事件は更なる悲劇の始まりに過ぎなかった。

複雑に絡まる人々の思惑、そして過去と現在。
果たして誰が謎を解く鍵を握っているのか…。

少年社中がお贈りした本格派ミステリーが、七年の時を経て、ダブルバージョンで復活!!

出演
Suspectバージョン Drunkバージョン
堀池直毅 
武田真由美 
小垣外翔 
八敷勝
山本伸一 
金田恵、
野口雄介
本郷小次郎 
金崎敬江 
杉山未央 
村木宏太郎 
宮本行 
タンタン 
山川ありそ

稽古場の大きな画像をご覧になりたい方は、こちら

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