【庭劇団ペニノ】の新作『笑顔の砦』 東京公演後、大阪に上陸!!

昨年、『ダークマスター』・『アンダーグラウンド』の公演を行った【庭劇団ペニノ】。
『ダークマスター』では、観客がイヤホンから発せられるマスターの声を聞くことにより“支配と被支配の関係”を描き、『アンダーグラウンド』では、ジャズバンドとセッションを行い、普段見ることの出来ない手術室を“音”で描き出した。

公演の度に、衝撃と発見、そして多くの体験を観客の内側に描き続ける【庭劇団ペニノ】の新作、『笑顔の砦』が2月・3月に東京で、7月には大阪で上演される。

 今作『笑顔の砦』は痴呆・介護を通して現代社会の歪みに迫る作品。【庭劇団ペニノ】主宰のタニノクロウ氏は現役の医者であり、その現場や自身の祖父が“寝たきり”という実際があるところから今作のイメージが生まれたという。

『ダークマスター』の稽古場では、部屋にプロセニアムな舞台セットが作られていた。

詳しくは『ダークマスター』稽古REPORT


『アンダーグラウンド』の稽古場では、部屋が白く塗られ手術室の一室が作られていた。

詳しくは『アンダーグラウンド』稽古REPORT

 「作品の特徴として悪い人がいない。全ての人(登場人物)が純粋で悪意を持った人がいない。しかし、状況が崩れていくのです。」とタニノ氏が語る様に稽古中の役者の表情はとても穏やで坦々としたシーンが続いている。むしろ、その穏やかな雰囲気が均衡のとれた緊張感の上に成り立っているようにも感じるほどであり、耽々とした雰囲気という言葉が適当か・・・。

 「昔からペニノを観ているお客さんには(今回の作品は)割りと新しく新鮮に感じると思う。
」とタニノ氏。

 稽古中、前回の『アンダーグラウンド』の稽古とは明らかに変化したものは役者のセリフの量である。『アンダーグラウンド』では手術シーンを舞台上で行い、手術中の音を中心として描かれセリフは極力少ない作品だったが、今作『笑顔の砦』では役者の語る言葉も多い。

 「(他の公演を)観る側として、セリフというものを強く受けてしまう為、抵抗があった。音のトーンが不安定で信用度が薄い。」と語るタニノ氏だが、『笑顔の砦』は台本に忠実に芝居作りをしているとのこと。昨年の『ダークマスター』で共演した久保井 研さん(唐組)と、マメ山田さんをはじめ、信頼の置けるキャスティングでその抵抗を払拭している。

 それは今回の見所を「役者に焦点を当てた作品で、マメさん、久保井さんの生活をみせたい。」と語るタニノ氏の言葉にも表れていた。


 『笑顔の砦』は2月・3月(2月22日〜3月4日・下北沢駅前劇場)の東京公演後、約4ヶ月後の7月(精華演劇祭 日時未定)に大阪公演を行う。4ヶ月を経て同キャストで行われる大阪公演に「(東京公演後)欲が出て、(東京公演とは)変えて公演するのも面白い」とタニノ氏。
 【庭劇団ペニノ】プロデューサー野平久志さんは「いい意味で東京の情報を寝かせて、大阪に持ってゆくことが出来る」と語った。

 変化し続ける【庭劇団ペニノ】の大阪公演にも期待が高まる。


★稽古REPORT
公演の度に変化を続けてゆく【庭劇団ペニノ】であるが、その稽古場も変化し続けている。
(稽古REPORTは下の画像をクリックしてお進みください。)

『笑顔の砦』
〜第17回下北沢演劇祭参加作品〜
2007年2月22日(木)〜3月4(日)
*2月26日(月)は休演日です。

下北沢駅前劇場

オフィシャルサイト

作・演出 
タニノクロウ

出演
久保井研(劇団唐組) 
マメ山田 
瀬口タエコ
飯田一期 
山田一彰 
山田伊久磨  
五十嵐操 


関連REPORT

★タニノクロウ インタビュー(2006/9/3)
作 / 演出のタニノクロウさんに、『アンダーグラウンド』を語ってもらった。
手術とジャズのカップリングでタニノさんが目論むこととは?


★タニノクロウ インタビュー(2005/12/17)
【庭劇団ペニノ主宰】 タニノクロウ氏。
謎の多い【庭劇団ペニノ】の演劇とは?


五十嵐操出演
★稽古REPORT(2006/9/17)
目黒にある稽古場から、独特な手法を用いた【乞局】ならではの練習風景をお伝えいたします。

2007/2/12 文責・撮影・編集:鏡田伸幸

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