被災地が認め、全国が泣いた――【舞台|阪神淡路大震災】ツアーファイナル東京公演開催。

 BACK STAGE でも度々取り上げてきた【舞台|阪神淡路大震災】。
 日本各地で共感と衝撃を与えてきたこの舞台が6月23日、いよいよ東京において2005-2006全国ツアーのファイナルを迎える。
 かの大震災の事実を伝え、2004年の東京での初演で大きな話題を呼んだ【舞台|阪神淡路大震災】。
 その反響を受けて各地から上がった招きの声に応えるかたちで、2005年10月より同作の全国ツアーは始まった。
 中越地震の被害を受けた新潟を皮切りに仙台、盛岡といった北日本各都市、そして舞台で描かれる当の被災地、神戸・西宮を巡ったこの作品は、すべての上演地で初演に勝る反響と賞賛をもって迎えられた。
 特に神戸公演では、終演後の客席から「ありがとう!神戸のためにありがとう!」と声が上がり、拍手はいつまでも鳴り止まなかったという。
 その【舞台|阪神淡路大震災】が、6月23日から始まる東京芸術劇場(小ホール1)公演で、全国ツアーの幕を一旦降ろすこととなる。

   






 公演に先立ち、【舞台|阪神淡路大震災】東京公演製作発表会が5月22日、森下文化センターで開かれた。製作発表には、脚本・演出の岡本貴也、出演者の星ようこ・藤野友美子・上田秀和の4氏が出席した。会見後に開かれた稽古風景の見学では、役者たちの熱気で、生々しい緊張感のある雰囲気が会場を包み込んでいた。
会見でのコメントは以下の通り。
岡本貴也(脚本・演出)
 初演は「阪神淡路大震災とはこういう地震でした」という紹介だったんですけれども、(今回の公演は)阪神淡路大震災を俯瞰して、震災の中で人間はどういう風に行動するのか(という)人間模様を描いています。状況が変化する中で、人間がどう変化するかを見ていただきたい。最近、震災マニュアル本が流行ったりしていますが、そういうハード面のことではなくて、本当に地震があったときにメンタル面でどのように生きていくべきか――人間として如何に振舞うべきかを伝えていけたらと思います。
 それとテレビ・新聞等であれだけ(震災の)報道があったんですけども、その“マス”というメディアで知ったつもりでいるものに、実はその場所でもっともっと人間の大きな感情の動きがあるということ――メディアが映し出すものの裏にはもっともっと大きなものがあるんだということを伝えていけたらと思います。
星ようこ
 私は東京公演が初参加になります。――今回、阪神淡路大震災の舞台ということで非常に迷いました。理由は、皆さん(他の出演者)が全国を周ってこられて、(自分は)東京公演からの参加ですから「役者としてついていけるか?」ということ。それと、本当にあった事を演じるということが如何に難しいかということ。それで悩んだのですが、役者として挑戦して、それを伝えることが出来ればと思い参加しました。
上田秀和
 僕はオーディションを受けて東京公演(今回)からの参加です。
 僕は震災当時、神戸の須磨区に住んでいました。ものすごい地震の揺れや、ものすごい地鳴りの音を、身を持って体験しました。それがトラウマになってしまって、ちょっとした揺れや地鳴りに似た音を少し聞いただけでも立ち尽くしてしまったり、気分が悪くなってしまう自分が未だにいるんです。
 中越地震があったときも、いざ自分がボランティアで行くかといったら、見るのも嫌だしパニックになってしまうので、何も出来きませんでした。(震災を映した)テレビを見ることでさえ体が拒否してしまう。……ただ、一被災者として、一表現者として、あったことの事実を舞台の上で表現することぐらいならできるのではないか――そう思って参加しました。
藤野友美子
 兵庫県神戸市出身なんですが、被災者ではありません。実家が神戸市の外れにありましたので、被害は少ない地域だったんです。
 ただ、神戸出身として何が出来るかと思いまして、参加させていただきました。

 神戸の人は神戸が好きなんです。その神戸の街が一瞬で無くなってしまった。その思いや、家族や恋人や友達がいきなりいなくなってしまう可能性もあるということを少しでも伝えたい。大事なものが無くなったので…。

   

東京公演スケジュール

東京公演(2006年)
■東京芸術劇場/小ホール1
6月23日(金)よる19:00開場/19:30開演
6月24日(土)昼13:30開場/14:00開演
6月24日(土よる19:00開場/19:30開演
6月25日(日)昼13:30開場/14:00開演
6月25日(日よる19:00開場/19:30開演
6月26日(月)昼13:30開場/14:00開演
6月26日(月よる19:00開場/19:30開演
6月27日(火)昼13:30開場/14:00開演
6月27日(火)夕方18:00開場/18:30開演
Pコード 363-640/Lコード37162/チケット前売り3500円/当日4000円(全席指定)
○東京都豊島区西池袋1-8-1/03-5391-2111

スケジュールの詳細に関しては、こちらをご覧下さい。

【舞台|阪神淡路大震災】公演情報はこちら。

ゲネ写真はこちら。

【舞台|阪神淡路大震災】全記録

著者 岡本貴也
ISBN4-384-03797-X
定価1,680円(税込み)
四六判並製

発行/発売 且O修社
〒110-0003 東京都台東区下谷1-5-34 
TEL03-3842-1711 
FAX03-3845-3965
舞台 阪神淡路大震災全記録
岡本 貴也
三修社 (2006/02)

BACK STAGE REPORT
2004年7月取材、『舞台・阪神淡路大震災 2004年版』

〜未体験者へ贈る、舞台演劇による「阪神淡路大震災」〜

BACK STAGE TOPIC

『舞台|阪神淡路大震災』……10周年の今年、リニューアルされツアー公演へ。
――「1・17は忘れない」――
『舞台|阪神淡路大震災』の巡行再演が決定した。忘れてはならないあの出来事が、舞台上で再び蘇る。

稽古場の大きな画像をご覧になりたい方は、こちら
2006/5/22 監修:北原登志喜 文責・撮影・編集:鏡田伸幸

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