
【フォグバーデン】
『あしあと』〜心に咲く花〜公開稽古REPORT
| フォグバーデン本公演ライブvol119『あしあと』〜心に咲く花〜がアドリブ小劇場にて幕を開けた。それに先立ち、サブテレニアンにて公開稽古が行われた。誰でも参加できる「オープン稽古」を定期的に実践しているというフォグバーデン。この公開稽古では何を見せてくれるのだろうか。 |
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2007/9/15 インタビュアー・文責:さたけれいこ(サブテレニアン) 撮影・編集:鏡田伸幸 |
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『あしあと』〜心に咲く花〜は、当初予定していた『あしあと』〜異郷に咲く花〜から脚本が変更されたが、その理由について作・演出・出演の岡本義寅氏に語ってもらった。 |
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「義理人情」「こてこて」「ウェット」をモットーにしているというフォグバーデンの稽古場は、笑いに満ちた楽しい雰囲気だった。脚本からはなれて岡本氏の口立てでシーンを作っていく過程も見られたので、ご自身の出身であるつかこうへい劇団の影響もあるのかと思い聞いてみた。 岡本 キャストが若いので台本から読んで作るということが難しいんです。つかさんを見ていると、全くの素人でもいいところを引き出して演技にしてしまうので「すごい」と思って真似をするんですが、できないですよね(笑)。その人の良さを出せればいいな、と思っています。 フォグバーデンは公開稽古の他に、誰でも参加できるという「オープン稽古」を定期的に実践している。役者なら誰でも参加できるというこの稽古は広く参加者を募っている。その成り立ちについて聞いてみた。 岡本 クラシックバレエでオープン稽古というのがあるのですが、それを見て「いいな」と思ったのがきっかけです。「演劇をやってみたい」というメッセージを、例えばミクシィなどで個人的にもらうことがよくあるんです。それで「誰でも参加できるんだよ」「やってみようよ」ということで始めたんです。役者の方は見るだけでなく、実際に参加してもらっています。かなり多くの方に参加していただいて、一緒に公演をすることになったメンバーもいます。台本を使った稽古もしますが、その前段階の稽古に時間を割くことが多いです。エチュードをやったり、漫才をやったりもするんですよ。 今はフォグバーデンのメンバーである野綾花さんも、最初は観客の一人だったという。オープン稽古がどのように行われているのか興味が湧くところだが、こちらは見るだけというわけにはいかなそうだ。本番を間近に控えた今回の公開稽古について、稽古を見せることの意義について伺った。
公開稽古のみならず、フォグバーデンは過去に上演した台本の一部をウェブサイト上に公開している。手の内をすべて明かしてしまうような試みだが、それについてはどう考えているのだろう。 岡本 観客の方に「脚本はどうなっているんですか」と聞かれたのがきっかけではじめました。一つの公演の全部の回を見ても楽しめるように、毎回違う部分を作っているので、ベースとなる脚本を見てみたいという方が多いんです。アドリブのように見せていますが、実は違うんですけどね。自分は役者で、作家でも演出家でもないので気恥ずかしいんですが「おもしろければどうぞ」という感じですね。 |
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岡本氏はさらりと言うが、自信がないとできない試みだろう。最後に、劇団がテーマに掲げる「義理人情」「こてこて」「ウェット」について語ってもらった。
私が共感したのは、冒頭、娘のフィアンセが吐く『追いたい夢はない』という典型的な現代の若者のようなセリフだと言うと、岡本氏はこう言って笑った。 岡本 そのまんまなんですよ。なよなよとして。全力で舞台に立ってもらって、お客さんに満足してほしいな、と思っています。 観客一人一人の生の声を大事にして、稽古も脚本もオープンにしているフォグバーデン。その熱い舞台を見て、更に興味があればオープン稽古にも参加してみるのはいかがだろうか。
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