
演劇実践集団【デスペラーズ】
12月公演『愚かものの記録』第二弾---人間であること---
| それは戦中・戦後が文字通り同時進行する舞台。「人間を見据えた芝居を作りたい」と作・演出の岩瀬浩司さん。 そこには一言では言えない思いがありそうだ。 |
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2006/12/8 インタビュアー・文責:さたけれいこ(サブテレニアン) 撮影・編集:鏡田伸幸 |
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演劇実践集団【デスペラーズ】は2001年より活動開始。03年には、『石ころは濡れてそしてまた乾いた』でシアターグリーンフェスティバルグランプリを獲得。骨のある脚本、誠実な舞台が胸を打ちます。 今回は作・演出の岩瀬浩司さんにお話を伺いました!岩瀬さんは『幻影』という作品で、北海道戯曲コンクール「北の戯曲賞」優秀賞を受賞されています。岩瀬さんの経歴について伺うと・・・ |
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書くのも演出するのも「なりゆき」と言う岩瀬さん。【デスペラーズ】で岩瀬さんがやりたいこととは? 岩瀬 歴史とか実際にあった事件をモチーフにしています。人間に興味があって・・・そうすると犯罪であったりとか、特殊なものが浮き上がってくるんですね。そういう状況下で浮かび上がってくる人間を描きたいと思っています。人間を見据えた芝居を作りたい。その時に嘘はつきたくない。芝居の中で戦争の話をやること自体嘘なんですが、その中でも特殊な嘘をつかないようにしています。 「人間を見据えた芝居を作りたい」「嘘はつきたくない」---しかし、その誠実な思いは矛盾にぶつかるはずです。その戦いの結果が芝居になって現れているのではないか、と思いました。 今回の「愚かものの記録」は戦中・戦後の話。他の作品でも、戦争を取り上げたものが多いので、第二次世界大戦へのこだわりについて聞いてみました。 岩瀬 「思想があるのか」と聞かれることもありますが、そういうことはないです。(デスペラーズの作品は)戦争の話も多いですが、現代のものと半々くらいですよ。「戦争へのこだわり」ということでは、実際に戦争に行った親の影響が大きいですね。特攻隊で死んでいった仲間の話など、子供だから理解はできないが、そういうことをひたすらしゃべっていました。その後、自分で本などを読んで興味を深めていくようになったんです。 今回は戦中戦後が同時に進行する話ですが、前回公演【或る告白】などは、昭和23年頃の話です。戦後は、敗戦を境に、敗戦を受け入れる人とまだ分からない人が入り乱れて、そこにドラマが生まれるんですね。 |
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【デスペラーズ】の作品を見て「台詞が生まれるまでの間が印象的だった」とおっしゃっている方がいました。また「役者の内面を大切にしている」との感想も。その辺りは意識して演出されているのか、また他に大切にしていることについて伺いました。 |
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| 岩瀬 僕の脚本は台詞の量が多いらしいんですが、その台詞が出てこないとか、生理に反するようだったら、「無理に言わないでくれ」「嘘はつかないでくれ」と言っています。大切にしていることですね。もちろん毎回言っているわけではなく、稽古を重ねていく中での話ですが。 その他というと、演劇でしかできないことをしたいですね。テレビだったらカット割りがありますが、演劇にはそれができない。2時間同じ場所で、監禁じゃないですけど観客と同じ空間を共有するわけで。それをいかに生かすか、ということですかね。 |
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| 「人間を見据えた芝居」------その答えは演じる役者の体の中にあるのでしょう。空間を共有することで、私にも見えてくるのでしょうか。 稽古場にいたのはほんの数時間ですが、稽古に臨む役者の方々、話してくれる岩瀬さんの目を見ていると、日々の戦いを想像させられました。本番は、更に強く私たちに訴えてくることと思います!
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