BACK STAGE REPORT〜劇団東京ヴォードヴィルショー  京極圭プロデュース『ハイポキ』【京極圭インタビュー(1)】〜
京極圭。老舗劇団【東京ヴォードヴィルショー】では若手と呼ばれる彼がプロデュース公演を打つに至った経緯とは?
高田馬場にある【東京ヴォードヴィルショー】のオフィスで、稽古前の京極氏に話を聞いた。
劇団のこと、作/演出の蓬莱竜太氏(【モダンスイマーズ】)のこと、そして劇団主宰・佐藤B作氏のこと……多岐に及んだ話題は全て、今作『ハイポキ』への想いへと収斂していく――

京極 圭 氏
平成11年、東京ヴォードヴィルショー準劇団員として所属。平成12年、同劇団入団。
最近の舞台出演:●劇団東京ヴォードヴィルショー第56回本公演(平成13年)
「俺達の聖夜」&「明日を心の友として」
●サ・マ・ン・サ「サ・マ・ン・サvol.3」(平成13年)
●shelf「トマトと、」(平成14年)
●散歩道楽「パチンコ&ダンス」(平成14年)
分かりやすい芝居がやりたかった
―京極さんは【東京ヴォードヴィルショー】に入って何年になります?

養成所に入ったのは8年前です。養成所に2年間いて、その後の1年間は準劇団員、4年目からようやく劇団員になりました。劇団員になってからは丸5年になります

―【東京ヴォードヴィルショー】に入る前は演劇との接点は?

大学で演劇研究会に入って、そこではじめました。大学を出てからも1年間は別のところのワークショップとかに行ってました。札幌の大学を卒業して東京に戻ってきて、いろいろ見たい、というのがあって

―学校を出て、最初から芝居をやろうと?

そうですね。それは決めてました。就職活動は一切しなかったですね。家の者は、僕が大学から帰ってきたと思ったら「芝居始める」ですから…ちょっとびっくりしてましたけど(笑)

―東京に戻って1年間いろいろ見た中で、【東京ヴォードヴィルショー】を選んだ理由は?

僕、学生の時は分かりやすい芝居を結構ハチャメチャな感じで、学校の中にテントを張ってやってたんですよ。東京に戻ってから1年間、「僕はどういう芝居を一番やりたいのか」ってずっと考えて……やっぱり分かりやすい芝居をやりたいって思ったんですね。観る分には抽象的な難しい芝居も好きなんです。でも、自分がやる側に立った場合は分かりやすい芝居で、分かりやすくお客さんの反応がある、そういう芝居がやりたいな、と。そうしたら、たまたまその年に何年かぶりで【東京ヴォードヴィルショー】が劇団員を募集するという話が出て、もちろん【東京ヴォードヴィルショー】の公演は観てましたから「受けてみよう」と。そうして今に至ります。
2年越しの思い
―養成所から数えて8年。ついにご自身のプロデュースで公演を打つわけですが、そこに至るまでの経緯を簡単に振り返ると?

僕、【東京ヴォードヴィルショー】の芝居が大好きですし、入ってからいろいろ裏方とかもやらせてもらって勉強させて頂いたんですけど、なかなか、若手と呼ばれる僕らは舞台に出られないんですね。もちろん大きい劇団に入ったのでそれは覚悟していたことでもあるんです。先輩方の稽古や本番を間近で見る、それはすごく勉強になりますし。でも、勉強させて頂いたぶん、それを試す場所もやっぱり欲しくなるんですね。それでいろいろ、同期の連中と若手公演をやったりした時期もあるんですけど……いかんせん、全員役者をやりたくて入ってきたメンバー。お芝居をやるのに必要な台本や演出をやりたいっていう人間がいなかった(笑)。仕方が無いから持ち回りでやったんですけど、結局頭打ちになって…それでしばらく若手公演もやってなかった。でも「何かやりたい」っていう思いはずっとあって。それで(劇団の)外の芝居にもいろいろ出ていく中で、今回の出演者や作/演出の蓬莱(竜太)さんとの出会いがあった訳です。
それで、一か八か蓬莱さんにお願いしたのが2年くらい前


―2年という時間が空いたのはなぜですか?

準備期間でしょうか。もちろんそれぞれ、蓬莱さんも自分の劇団がありますし、僕も外の芝居や【東京ヴォードヴィルショー】の公演の手伝いをやってましたので、ずっとこの企画だけ練ってきたというわけではないけど、打ち合わせを繰り返して……この2年という時間を結果として有効に使えたかな、と思います。……でも、ちょっと長かったですね(笑)

―ちなみに今回のような公演に対して、劇団側の態度は?

例えば僕が「個人でやる」という分には「いくらでもやれ」という感じです。ただ、今回のように頭に【東京ヴォードヴィルショー】の名前をつけての公演となると、当然ですけど劇団のチェックが入ります。劇団の公演としてやるわけですからね。そのかわり、劇団の稽古場が使えたり、制作の方も手伝って下さいますし、いろいろ協力してもらえます
初プロデュースで身に染みて感じたこと
―初のプロデュース公演。実現へと動いた直接のきっかけは?

いろいろなことが総合的に絡み合って、という感じではあるけれど、でも一番大きいのはやっぱり蓬莱さんとの出会いですね。蓬莱さんの作品との出会いがあってこそ、今回の公演があるのは確かです

―実現する上で一番大変だったのは?

……待つ、ということですね。台本にしても、キャスティングのことにしても、お願いした人からの返事であるとか。特に最初の頃は自分の中でも焦りというか、早く事を進めたいというのがあったので。そんな中で、もちろんオファーを断られた方もいますし……僕は結構せっかちな性格なので、‘待つ’って大変なことなんだと身に染みて感じました(笑)。でも、自分のペースだけでは物事は進んでいかない。だから待つことも重要なんですよね。‘ゆとり’というか…みんなについてきてもらうためにはそのくらいの度量がないといけないんだな、と

―今回公演、劇団と京極さん、それぞれの役割は?

今回の公演はあくまで【東京ヴォードヴィルショー】の公演ですから制作は完全に【東京ヴォードヴィルショー】です。でも、制作以外の面、例えばキャスティング、スタッフさんへの依頼などは全て僕がやりました。もちろん相談しながらなんですけど
京極圭インタビュー(2)
(文中、一部敬称略)
2005/4/30 文責・インタビュアー:北原登志喜 撮影・編集:鏡田伸幸

BACK STAGE REPORT〜劇団東京ヴォードヴィルショー 京極圭プロデュース『ハイポキ』【京極圭インタビュー(1)】〜
京極圭インタビュー(2)

BACK

Questions?Problems?Suggestions?Contact backstage@land-navi.com
BACK STAGE【SideA】 Since 1999/09/01.2000/10/01.Presented by LAND−NAVI
Copyright (C) 2005 LAND-NAVI .All Rights Reserved.