名古屋学生演劇界の発展に寄与することを目的に結成された「名古屋学生劇団協会(NGK)」。そのプロデュース公演も今回で2度目を迎える。
今回のテーマはズバリ「地域性」だという。そこに秘められた意図とは?
名古屋・関西でオーディション行い集められた役者を指揮するのは、作・演出 デス電所代表の竹内佑氏。
その竹内祐氏へのインタビューをはじめ、市川幸代氏・小山裕紀恵氏(両名役者)へのインタビュー、そしてNGKプロデュースvol.2学生劇団合同公演「彼女の愛した百鬼夜行」の稽古風景をお届けする。
BACK STAGE REPORT 〜report no.12 名古屋【NGK】【者 インタビュー】〜
ス電所代表 竹内佑インタビュー】【古 REPORT
山 裕紀恵 氏              川 幸代
NGKプロデュースvol.2『彼女が愛した百鬼夜行』、その公演に役者として参加する市川幸代さんと小山裕紀恵さん。
市川さんは所属する名古屋大学【劇団新生】から選出されたNGKの理事でもある。
小山さんは名古屋芸術大学演劇部【劇団顔交換】から役者として参加したが、何故か現在、演出助手も兼務している。
そんなお二人に、プロデューサーの大橋さんも交え、今企画について感じた事、思うところなどを聞いた。
を一曲歌って下さい!?
―お二人が今回の企画に関わったのはいつの時点から?

市川 私はNGKの理事として企画運営段階から関わっています。実際に役者が集まって稽古を開始したのは今年の2月からですけど、企画運営は1年以上前から始まっていて、そこからですね

小山 私はオーディションの時からです

―オーディションを受けたんですね。オーディションでは具体的にどんなことをしたんですか?

小山 自己紹介、自己PRがありまして、それから歩行。そのあと……「歌を一曲歌って下さい」って言われまして

大橋 事前の告知は一切なし!(笑)

小山 いきなりでしたね。で、「思いついた人から歌ってください」って。みんなが見ている前で。それをビデオがジーと撮っている、っていう

大橋 でも、木内(木内貴大さん)は「はぁ、僕、ツッコミなんで、そういうのは駄目なんスよね」って言って歌わなかったのに……なぜか受かってる!(笑)
っぱり温度差がありましたね
―今回の企画に役者としての参加を決めるに当たって、どんなところに魅力を感じました?

市川 通常、学生劇団の中にいて芝居をやるとなると、まず、「七ツ寺共同スタジオ」でしか出来ないんです。「七ツ寺共同スタジオ」でやり続けていくっていうことが先輩から後輩へ伝えられていく、それは何故かと言うと、それが一番やり易いから、なんですよ。つまり、学生劇団にいる限りは「七ツ寺共同スタジオ」という呪縛から逃れることが出来ない(笑)。ところが今回は、学生という身分でありながら大阪にも行けるわけじゃないですか。しかも自分たちで100パーセント持つ、というのではないのでフトコロもそれ程痛まない。それが一番魅力的でしたね

小山 私はvol.1の時も竹内さんの台本でやらせて頂いたんですけど、vol.2では竹内さんが直接作 / 演出をするということで、すごく大きな魅力を感じました


―実際に参加してみて感じたことは?

市川 役者の中での温度差は、やっぱり感じましたね

―温度差とは?

市川 既に意識を外に向けている人間と、そういう意識を「持つことが出来る」ということすら知らない人達と……その温度差ですね。その、知らない人達に「外に目を向けることも出来るんだ」って知って貰う。それが今回の企画の趣旨でもあるので、ここで得たことを各自の劇団に持ち帰って貰って、良い結果に繋がっていけばいいですね

―市川さん自身が意識を外に向けるきっかけとなったものは?

市川 そもそも、私は名古屋大学【劇団新生】という所で、役者と同時に制作も兼ねていたんです。制作っていうのは多分、一番外に目を向けなきゃいけない部署だと思うんですよね。そういう部分で、制作をやっているうちにふつふつと疑問や欲求が湧いてきて……NGKと出会うことによって、そうした欲求は実際に形に出来るんだって分かったんですけど。とにかく、制作という部署にいたことが外に目を向けることが出来る、そのキッカケになったんじゃないかと思います

―今、この企画に新たに求めることはありますか?

市川 制作としての自分、としては求めていたものがあったので特には……ただ、役者としては「竹内さん、もっと私のこと見てよ〜!」っていう(笑)。それが今、求めていることですね

小山 ……同じです(笑)
つの間にか演出助手に
―役者として参加した小山さん。なぜ演出助手を兼務することに?

小山 いや、あの……気が付いたらいつの間にか(笑)。スタッフ発表の段階でいきなり「演出助手」って言われまして

大橋 オーディションの時にですね、「スタッフをやるならどれ?」って、やりたい部署に丸をつけさせるっていうのがあったんです

小山 私、丸つけてませんよ?

大橋 ……ま、そういう様々な要素がありまして(笑)。……実は竹内さんって結構人見知りする人なんで「この人なら話しやすいかな?」っていうことで、半ば強制的に(笑)、駆り出されたという


―過去に台本以外で竹内さんと関わったことは?

小山 ワークショップで直接顔を合わせてはいました

―助手として竹内さんに付いてみた感想は?

小山 ……(苦笑)

―意味深な笑いですね

大橋 「よく近鉄特急乗り過ごす人だなぁ」とか?(笑)

小山 (笑)そうですねぇ。だからもう、毎日メールしてますよ。稽古場までの地下鉄の乗り継ぎとか。……演出助手の主な仕事はメールをすることですね(笑)


―演出助手をやりながらだと、役者としても大変でしょう?

小山 そうですね。このまえ通し稽古をやった時に、「あ、役者として全然やれてない」ってことが分かって。今月中にセリフを覚えなくてはいけないんですけど、みんな先週から結構台本を手にしてなくて……ショックでした(笑)

市川 締め切り、明日だよね(笑)
非、2回観てください!
―今後の名古屋の学生演劇に「こうなって欲しい」というのがあれば

市川 芝居という表現メディアをあんまり甘く見ないで欲しいな、ということでしょうか。……表現メディアには色々ありますよね。写真とか、漫画とか、アニメーションとか。その色々ある中で芝居というものを選んだ、その意味を考えて欲しいですね

小山 私はいま、もう、いっぱいいっぱいなんで(笑)、「名古屋の学生演劇に向けて」とかはちょっと。……ただ、自分の劇団の人間がもっとNGKに参加して欲しいな、とは思います。もっと広い視野で演劇を見て欲しい。私もここに来て初めて、自己満足というか、自分の中だけで演技していたというのを痛感しましたから


―最後に、NGKプロデュースvol.2『彼女が愛した百鬼夜行』、

市川 是非、2回観に来てください! 1回だけだと上澄みしか汲み取れません。2回見ると、なんとなく分かります(笑)

小山 そうですね。面白さはすごく伝わると思うんですけど、裏に隠された真実の意図みたいなものは1回観ただけでは全部は分からないかも知れません。細かい面白さが一杯詰め込まれていますので……いろんな人に観てもらいたいですね。
(文中、一部敬称略)
2004/2/27 文責・インタビュアー:北原登志喜 撮影・編集:鏡田伸幸

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