ザ・カスタネッツ稽古REPORT

 本番に向けていよいよ加速し出した【Theatre劇団子】の稽古。その稽古場から、演劇との初コラボレーションに臨むザ・カスタネッツの表情を中心に、彼らの熱気をお伝えします。
 稽古場を満たす、厚い音。熱い歌声――。

 公演を目前に控えた稽古場で、今公演の大きな見せ場、ザ・カスタネッツの生演奏が始まった。

 芝居の一部として生バンドの演奏が入る舞台は決して少なくないが、ここまで物語の本筋とバンドの登場をリンクさせる構成は珍しいだろう。
 
 今回、【Theatre劇団子】の舞台に立つザ・カスタネッツのメンバー各人には、ちゃんと役名がある。物語の設定に沿って広島訛りの言葉も話す。




 慣れない“芝居”の稽古には戸惑いもあるのでは――と思っていたが、蓋を開けてみれば見事に稽古場の空気に馴染んでいて、物語世界を引き継ぐ歌詞にも違和感無く引き込まれた。その“音”を含めた彼らの馴染み具合に、石山さんの「温度感が近い」という言葉を実感する。
 
  こうして生まれるシンクロが、最後に客席に届けるものは――?

 稽古後、小屋入りの準備を終えたザ・カスタネッツのメンバーに、今回のコラボレーションについて聞いてみた。





牧野元(Vo & G):
 過去をただ懐かしむだけじゃなく、「その先へ」ということを考えて歌詞を書いたら、渡された新しい台本と凄くシンクロしてたんですよ。出てくる単語までかぶってて「盗聴器しかけられてるのか!?」ってくらい(笑)。石山君が言う様に、お互いどこか近いものを持ってるのかもしれないね




溝渕ケンイチロウ(Ds):
 曲については、稽古も見たけど、それだけじゃなく石山君がどんな映画や本が好きかも聞いた上で作りました。
 いつものライブなら失敗しても4人でヘコめばいいだけ。でも今回はチョンボすると、1時間45分の役者の芝居を無駄にしちゃう。「それだけはできん」ってメンバーとも話してるんですよ。だから、役作りも集中してマス!…稽古場に入ったらお互い役名で呼び合いますもん(笑)
牧野:
 コラボレーションと言っても、僕らは僕らのバンドの音楽で物語の世界に参加させてもらうっていうノリで、面白がってやらせてもらってる感じ。書き下ろしで思いがけずいい曲が出来たんで、まずカスタのライブとしても楽しんでもらえると思う。芝居から僕らの歌への流れは、例えばすごい気の合うバンドを集めたイベントみたいな、そういう自然な感じで見てもらえたらいいね

 セリフにはアドリブも混ぜ、すっかり物語に溶け込んだ感のあるザ・カスタネッツの面々。
 それでも、さすがに稽古初日は勢い余って声を嗄らすほど「やり過ぎた(笑)」とか。そのテンションが役者たちに伝染する様子を笑いながら話してくれた彼らは、本当に今回のコラボを楽しんでいるようだった。
小宮山聖(G)
 最後に、芝居パートのキャストから、前回紹介できなかった冠仁(かんじ)さんの表情を紹介して、【Theatre劇団子】新作公演『君とボク』のレポートはひとまず締めます。
 ちなみに冠仁さんが演じるのは今作で重要な役どころとなる《転校生》。彼が物語にどんな変拍子を刻むのか、それもお楽しみに。
  ――では、続きは是非、劇場で。
    
   
2006/5/16 文責:北原 登志喜 撮影・編集・インタビュアー:鏡田伸幸
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