| 中谷宇吉郎(1900〜1962)という科学者をご存知だろうか。 世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功した、日本が誇る雪氷学者である。その業績は世界的に評価され、彼の名を冠した小群島や星まである。 同時に中谷はすぐれた随筆家でもあった。中谷の名前は知らなくとも、その著書『雪』の中で語られる「雪は天から送られた手紙である」という名言は耳にしたことのある方も多いのではないだろうか。 そんな中谷の生き様は、不思議な明るさに包まれている。その明るさは、彼が「科学は人を幸せにするためにある」と信じ実践した、希望の人であったことに由来するのだろう。 正しく結晶のように美しく生きたこの科学者と、この春、【風琴工房】が出逢う。 風琴工房 演劇公演 『砂漠の音階』 絶望の満ち溢れる今の世に、敢えて希望の物語を――そんな思いで綴られるこの注目の新作の稽古場から、作/演出の詩森ろばさんのインタビューと、稽古の模様をお届けします。 |
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