じること、心を動かすこと〜

この1年、劇団の世代交代を見据えて活動してきた【劇団黒テント】。
その【黒テント】が今回取り組むのは20世紀の演劇における問題作、ルイージ・ピランデッロの『作者を探す六人の登場人物』だ。
「演劇の虚構性を暴露する」として、難解な解説がつきまとうこの異色の戯曲を【黒テント】はどのように料理するのか。なぜ今、このタイミングでこの作品を選んだのか。
【劇団黒テント】代表で、今作では演出も担当する斎藤晴彦さんに話を聞いた。

「私たちの心に生じる不思議な現象―演じること―を考えてみたいのです。 ピランデッロの霊感に触れながら。」 公演企画書より

一作品、一劇団の話にとどまらず、演技論へと発展していく斎藤さんの話は、役者や演劇関係者ならずとも、非常に興味深いものになるだろう。
last up date 2004/9/30
材レポート
斎藤晴彦インタビュー(2004/9/23)
【黒テント】代表 斎藤晴彦 氏
REPORT1】【REPORT2
[受け取りかたは十人十色、それでいいんです]
イージ・ピランデッロとは
1867〜1936。作家、劇作家。イタリア、シチリア島アグリジェントに生まれる。
人生を「生命と形式」「根源的情念と社会的規制」の対立葛藤と見る二元論基に、形而上学的性格の強い作品を多く発表した。
20世紀前半における特異な劇作家として後世に及ぼした影響は大きく、1934年にはノーベル文学賞を受賞している。
1968年に「自由劇場」「六月劇場」「発見の会」の三劇団の連合組織である「演劇センター68」として発足。
70年には大型の移動式テント劇場を創設し、全国移動公演の旅を開始。71年に組織を一つにして名称を「黒色テント68/71」と改める。
「東京だけでなく日本全国を巡る」という初志を確認する意味も込めて、90年に名称を劇団「黒テント」と改称。
「小劇場運動」の創成期より現代演劇の新たな可能性を模索してきたグループとして、演劇シーンに新たな風を吹き込むための活動を展開中である。 →→→→黒テントHP
BACK STAGE REPORT
〜三文オペラ 新装黒テント版〜
2004年4月取材
BACK STAGE REPORT
〜黒テント公演「絶対飛行機」〜
2003年4月取材
らんでっろ』
黒テント第53回公演『ぴらんでっろ』
10月8日(金)〜10月17日(日)
中野光座(東京都中野区中央区4−61−4)
「ぴらんでっろ」公演情報
演出家である座長が俳優たちと舞台稽古をしている最中に、喪服をまとった6人の家族が現れ、自分たちの間に起こった悲劇を上演してほしいと申し出る。
稽古を妨害された演出家は憤慨するが、作者になってほしいという父親の言葉に食指をそそられ、この6人の登場人物(父親、母親、息子、継娘、男の子、女の子)を扱う芝居を作って、俳優たちに演じさせる気になる。
彼らの人生とは次のようなものである。
かつて父親は、自分の妻(母親)が他の男に好意を持ったため、幼い息子がいるにもかかわらず家から追い出す。妻はその男との間に3人の子供をもうける。何年か後に相手の男は亡くなり、生活に困った妻は、上の娘を売春宿に出す。ある日、父親はその店の客となるが、危ういところで真実を知り、妻を許し不義の子供たちとともに家に引き取る。その結果、実の息子との折り合いが悪くなったばかりではなく、女の子が池に落ちて死に、男の子はピストルで自殺してしまう。かくして彼らの家庭は崩壊にいたる。

さて、舞台上では開幕のベルが鳴り、こうした人生図の中のもっとも劇的な場面、売春宿の場面の稽古が始まる。しかし、俳優たちに真実を伝えるために、6人の人物たちが、実人生を演じてみせることになるのだが・・・
旅公演スケジュール
10月20日(水) 横浜 テアトルフォンテ
10月24日(日) 広島  旧日本銀行広島支店
10月26日(火) 鹿児島 サンエールかごしま
10月28日(木) 熊本  産業文化会館大ホール
10月30日(土) 福岡  西鉄ホール
11月01日(月) 長崎  長崎市チトセピアホール
11月03日(水) 神戸@ 神戸アートビレッジ
11月04日(木) 神戸A 神戸アートビレッジ
11月06日(土) 長久手 長久手町文化の家 風のホール
11月15日(月) 山形  山形市中央公民館ホール
11月17日(水) いわき いわき市文化センター

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