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ブレヒトは大衆劇だ!
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| この四月、東京の名刹・池上本門寺の大堂横グラウンドに、真っ黒いテントが立つ。 昨年秋に二人の若手演出家をデビューさせた劇団【黒テント】。 その【黒テント】、今年は創立メンバー三人の演出による、まったく趣の異なった三作品を上演するという。 その第一弾が、佐藤信氏が演出する『三文オペラ 新装黒テント版』だ。 かつて【黒テント】には、ブレヒト(注)の作品を集中的に上演していた時期があった。劇団活動の第五期(1990〜1993)にあたる、ブレヒト・ルネッサンスの時代だ。 「ブレヒトの芝居はもっと自由で面白いはずだ。彼がおしすすめた演劇の変革は、現在でも多くの示唆と刺激に満ちている」との発想のもとに、ブレヒト・ルネッサンスと称して黒テントがブレヒトの<読み直し>上演を開始したのが今から15年前である。その第一弾が『三文オペラ』だった。(『三文オペラ 新装黒テント版』企画書より) その『三文オペラ』が、今、真っ黒いテントを身にまとい、再び我々観客の前に姿を現す。……いや、「再び」ではない。今回の『三文オペラ』はまた新しい『三文オペラ』になるはずだから。『新装黒テント版』と銘打っているのはダテであろうはずもない。 前回の上演から十年以上の年月がたっているので、再演というよりはまったくの新作として取り組むことになるだろう(公式HP−演出家日誌より) そうして作り出される、新たな『三文オペラ』。クルト・ヴァイルの名曲を役者たちが生楽器で演奏する、【黒テント】ならではの音楽と演劇の融合。それは今の時代をどう映し、今の観客たちの胸に何を残すのだろう。 今回のBACK STAGE REPORTは、公演を間近に控えたその【黒テント】のアトリエから、演出の佐藤信氏と、今作では剃刀左平次(原作でのマック)を演じる【黒テント】代表 / 斎藤晴彦氏のインタビュー、更には緊張感漂う稽古の模様をお届けする。 注)ベルトルト・ブレヒト(1898〜1956):ドイツの劇作家・詩人・批評家。 24歳の時に『夜打つ太鼓』でクライスト賞を受賞。1928年、ジョン・ゲイの『乞食オペラ』を下敷きとした『三文オペラ』をクルト・ヴァイルとともに創作し、大成功をおさめる。 |
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