400本の煙草


BACK STAGE REPORT

「LIVES」稽古見学コラム


煙草は嗜好品。
では、煙草を吸ってる時は集中してるのか、休んでいるのか?
LIVESの作品を初めて見たのは、六本木の話だった。
笑って、歌って、じんわりくる人間模様を描いていて、とても面白かった。
舞台の上の人間の一喜一憂にはらはら、わくわくしてしまったのだ。まったく!

LIVESの芝居でキーになっているのは"キャラクター"だろう。
最初から最後まで変わることなく、その"人物"がストーリーの中にあり続ける。
意地の悪い見方をすると、目の前で繰り広げられる「自分でない誰か」の。
真面目に困る様に。
どんどん追い込まれていくどうしようもない状況に。
ひきずり込まれて大笑いしてしまうのだ。

「相手を想像してやって。自分だけでやらないで。」
「話は変わっているけど、流れ変わってないから。」
「段取りするな。雰囲気壊す。」
稽古場所に入った瞬間から、張り詰めた空気。
無対象に演技する芝居は、細かく止め止めで何度も返していた。
確かに、稽古を「観て」いると「あれっ?」と思った所でダメが出ていた時があった。
リアルタイムに芝居をしている人間を見ていると、小さな矛盾でも、舞台上の話の世界から現実に戻ってしまうには十分なのだ。
「じゃ、次いきましょう。」
ショートショートの話が続くので、次から次へ新しい話の稽古になる。
次から次へ、異なった役の稽古になるのだ。

観客を舞台上の世界に引き込まれてしまう芝居の稽古は、細部にまで至っていた。
台詞のテンポ。
声の高さ。調子。
役としての所作。
ダメ出しには具体的なやりかたの指示がある。
今やってる演技の現状を伝える。
やり方ではなく、やりたい事でもなく、結果を求められる。
その場で。すぐに。
観客の視線で、演出の計算された意図を要求されるのだ。
稽古中、休憩時間は数回あった。
休憩・・・?
次に稽古する準備。今やっていたダメ出しされた返し。声はひっそりと。
煙草休憩時、私以外の全員が外に喫煙に出かけた。
外で煙草を吸いながら、稽古での演出に関しての会話を続けていたそうだ。

煙草の吸殻が山となって。
400本ぐらいになったら、どんなLIVESの芝居が出来上がるのか。
それが楽しみでならない。

2002/11/22 文責:菊地奈緒 撮影・編集:鏡田伸幸


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