BACK STAGE REPORT
(稽古見学記)


「Theatre111」の稽古風景を見学に行ってきました。


<Theatre111とは>
96年11月に発足した劇団です。
「しあたーすりーわん」と読みます。
特にプロを目指しているわけではなく、「週末の趣味として楽しむ劇団」です。
Theatre111ホームページより、抜粋)


幾分寒さも通り過ぎた3月3日私、鏡田は職場から自転車で約2時間かけ東京板橋区本蓮沼に到着。
大原社会教育会館、ここが今日の『Theatre111』さんの稽古場である。

今回訪問するのは、わけあってBACK STAGEの鏡田一人きりの稽古場見学である。

時計を見ると17:00・・・稽古場に伺う時間まで時間があったので、軽く『Theatre111』さんの資料を眺めていた。

17:30―劇団関係者らしき一団が稽古場に到着したようだ。
HPで確認していた加藤斎さんに思い切って声をかけたところ笑顔で快く出迎えて下さった。
『Theatre111』の皆さんはこの稽古場にくる前に他の場所で稽古をしていたそうだ。
来週末は既に本番である。
舞台監督の浪久 知子さんが劇場入り後の段取りなどを皆に説明をしている。
本番直前の良い緊張感が稽古場を埋めていた。
17:45より発声が始まる。約5分間・・・。
17:50・・・演出で座長の中村純一氏が気になるシーンを何度も繰り返し、最後の段取りを決めていた。
物静かそうな雰囲気を醸し出す中村氏は、稽古場の床を眺め、頭の中で本番舞台を想像しているようであった。
加藤斎翠さんが「今日は音効を交えて通しをやります。」と丁寧に伝えてくれた。
通しとは、芝居の初めから終わりまで切ることなく稽古する事である。
18:00・・・照明さんが来館。早速、照明効果の為の資料であろう書類を出し席についた。
音効さんも最後のチェックに余念がないように見えた。
役者さんは小道具で使うポットのお湯の入れ替えなどに慌しく動いていた。

きっと楽屋裏もこんな感じなんだろう。私は改めて創作の面白さを見た感じがした。
通しが始まる・・・と見えたが、やはり全体の打ち合わせ。
ある程度の段取りがついたのだろうか、中村氏が通しをはじめる合図をする。
稽古場全体が一瞬緊張する・・・。18:10ついに通し稽古の幕が開いた・・・。
ミステリー作品の都合上、ストーリーについての言及は避けさせて頂くが、今回行われる『Theatre111』公演「シアタースリーワン殺人事件」は一公演2部構成で、一部が終わった時点で観客に犯人探しをしてもらい、2部で犯人が判明するという、観客参加型の非常に面白い形を取っている。
その為か、役者の一挙手一投足を見る中村氏の目は、誤解を招く恐れのある表現を探しているようだった。
19:40・・・通し稽古終了。一瞬ホッとした雰囲気が稽古場を覆ったが、役者の皆さんは直ぐに段取りのチェック等を行っていた。
作品の余韻に浸っていた私のところに、役者の加藤斎さん・金子さん・野村さんが「如何でした?」と・・・。
私は突然意見を求められ「あっはい。えーと、すっきりしていて楽しめました。」と・・・。
(すみません。何を隠そう私は劇場のアンケートも直ぐに書けない頭の構造で・・・。)

通し後の音効や照明の細かい指示をしている合間を頂いて、中村氏に今回の公演についてお言葉を伺った。
「一言お願いできますか?」と私の曖昧な質問に、中村氏は、
「今回の公演では、舞台と客席の境目を作りたくないと考えたんです。それで、作品自体も観客参加型という形を取っているのですが、
劇場の客席の配置もお客さんがストーリーの中にいるように思ってくれるような工夫を考えています。」
なるほど、だから稽古場の床を真剣に見詰めていたのか・・・。又、作品創作の過程について、
「稽古の初めの内は役者にも犯人を教えていなかったんです。」
役者も一緒に推理してゆく・・・面白い。役者を観客を「楽しませる事」に一貫している。
自らが楽しめないのに、観客を「楽しませる事」など出来る筈がない。だからこそ役者自身をも楽しませる構成をする中村氏の物静かなプランナーの顔が見えた気がした。
それを証拠に、稽古場は温かい笑顔で溢れていた。

20:00になり、私はまだ稽古が続くであろう稽古場を後にした。
本番直前で詰めの稽古であったが、非常に良い緊張感があり「楽しませる事」への意気込みを感じた稽古見学であった。

最後に本番直前忙しいところ邪魔者を快く受け入れて下さったTheatre111の皆さんに、この場を借りて一言お礼を。
大変勉強になりました。有り難う御座いました。

2001/3/3 文責・インタビュアー・撮影・編集:鏡田伸幸

Theatre111
劇団名 日時 タイトル 劇場 お問い合わせ HP
Theatre111 9日
19:00〜
10日
14:00〜 19:00〜
11日
14:00〜
第4回公演
「シアタースリーワン殺人事件」
中野・スタジオあくとれ kato_sai@geocities.co.jp
Theatre111公演PR
本番を翌日に控えた劇団・シアタースリーワン。
その座長が奇妙な死を遂げる。
いったんは事故と処理されるも、その死には不可解な謎が…。
座長は殺されたのではないか?ではいったい誰が?
Theatre111初の試み。観客参加型のミステリー・シチュエーション・コメディ。

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